各種素材間の単位断面積あたりの引っ張り特性の比較です。
スーパーコード
KEVLAR® | ケブラー®
KEVLAR®は、1960年代に世界初のスーパー繊維として登場しました。
以来、素材の資質の高さはもとより、それを引き出す技術力によって
常に最先端のポジションを確保し続けております。
KEVLAR®はニーズに応じてさまざまな加工を施すことができ、
広範囲な応用の可能性を秘めています。
KEVLAR®繊維の代表物性
Table2-1. KEVLAR®29とKEVLAR®49の代表的物性
特性 | 単位 | KEVLAR®29 | KEVLAR®49 | ||
---|---|---|---|---|---|
YARN | タイプ | dtex | 1,670 | 1,270 | |
(denier) | (1,500) | (1,140) | |||
フィラメント数 | 1,000 | 768 | |||
単糸の直径:12µm | |||||
密度 | g/cm3 | 1.44 | 1.44 | ||
水分率 | % | 7.0 | 3.5 | ||
平衡水分率 | % | 4.5 | 3.5 | ||
絶乾後:24℃、55%RH | |||||
繊維特性 | 引張強力 | cN /dtex | 20.3 | 20.8 | |
(g/d) | 23.0 | 23.6 | |||
引張弾性率 | cN /dtex | 490 | 780 | ||
(g/d) | 555 | 855 | |||
破断時伸度 | % | 3.6 | 2.4 | ||
エポキシ樹脂 含浸ストランド |
引張り強度 | Mpa | 3,600 | 3,600 | |
引張り弾性率 | Mpa | 83,000 | 124,000 | ||
熱的特性 | 熱収縮率 | 100℃熱水 | % | く0.1 | く0.1 |
177℃乾熱 | % | く0.1 | く0.1 | ||
熱収縮応用 | 177℃乾熱 | cN/tex | く0.88 | く1.77 | |
g/d | く0.1 | く0.2 | |||
比熱 | 25℃ | J/ (kg×K) | 1,420 | 1,420 | |
100℃ | J/ (kg×K) | 2,010 | 2,010 | ||
180℃ | J/ (kg×K) | 2,515 | 2,515 | ||
燃焼熱(空気中での分解温度) | ℃ | 427〜482 | 427〜482 |
- DuPont™及びKEVLAR®は、デュポン社の登録商標です。
KEVLAR®繊維の引っ張り特性
各種素材間の単位断面積あたりの引張特性の比較
原糸の低歪時での応力歪曲線
ケブラー®29、49原糸の低歪時での応力歪曲線です。
引つ張り特性の撚りによる強度
糸の物性は撚りによって変化します。図は強度・弾性率・伸度の代表的な挙動を示しています。ケブラー®は撚り係数が1.1の時に最大の引っ張り強度を示し、またこの時の物性値が原糸の物性を表すときに用いられます。撚り係数は次の式で表されるもので、糸の大きさに関係なく同じ撚り角度が得られる為の概念です。
原糸の低歪時での応力歪曲線
ケブラー®のクリープ率は図の様に非常に良好です。
- DuPont™及びKEVLAR®は、デュポン社の登録商標です。